手紙‪屋‬ 9+

他の謎解きゲームをプレイし、手紙屋も気になったのでやってみました。

本作は謎解きは比較的少ないです。謎というより、ストーリーをちゃんと読んでいれば解けるような問題と、時々箱を開けるためのパズルが入ります（進めるたびに難易度が上がります）

パズル、最後以外は全て自力で解けたので他は分からないのですが、最後のパズルの解答が解答になっていないのが気になりました。それこそヒントにプラスして、画面を適当に触っていたら分かるような最低限の操作方法しか書いていませんでした（これをヒントにすべきでは？）

自動クリアもあったのでよかったのですが、クリアするのに3回広告を見る羽目に…

※以下ストーリーの感想。大体アプリの説明に書いてるのでネタバレほどではないかもだけど一応注意。

ストーリーはタイトルの通り、出会う人々の手紙を宛先に届けるといったものです。世界観がどうやら今よりも未来のようで、発展ではなくほとんどは廃れた町になっています。なぜこうなったのか、ストーリー内でも少しだけ触れられていますが考えながら進めるのがとても楽しかったです（こういう世界だからこそ手紙の文化が流行るのかな）

メールやSNSではなく手紙だからこそ伝えられるものとか、「なるほどなぁ」と感じさせられるシーンがたくさんありました。

特別暗いシーンもなく、どちらかというと人間関係にしみじみするものが多かったです。

他の脱出ゲームとの共通点
・主人公が記憶喪失な状態
・ヒントや答えを見る際は広告を挟む。また一つの物語が終わっても挟まれること。
・周りの人の手助けをしながらストーリーを進めていく。
　　　
ゲーム自体の評価
良い点
・手紙を受け取った際に確認を取る際の文字の並べ替えや線で結び合わせるものは他のノベル脱出ゲームにはないものだった。
また、ストーリーも凝っていてチャプターによったその後の裏話みたいなのを見るか見ないか選択できるのは良かったし、見てもほかほかするような話が多かった。
・謎解きが解けないとき広告を見れば自動でやってくれる機能があるのは、有り難かった。
・イラストやBGMが綺麗だった。

悪い点
・最初の方はBGMやタップ音が聞こえていたのに、先に進めるにあたって突然聞こえなくなることがあった。一度アプリを閉じて開いて見ても治らないことが多かった。
・短編と書いてあるが意外と量が多いこと。チャプター一つのストーリーは短編だが、それが10以上もあり裏話を見ていたらどんどん長時間プレイになってしまうこと。
・謎解きは楽しいし最初の方はあんまり頭を使うことがなかったが、どんどんこれはどういうことなんだ？みたいなのが増えていった。他の脱出ゲームでもそうだがヒントや答えを見るのに広告を見なければいけないのが少し怠い。
・広告の×ボタンが小さかったり、大きい印のものでも押しても広告ページに飛ばされたりする。基本的にゲーム側が出す広告はスキップすることができるが、それでも違うページに飛ばされたりインストール画面になったりするので苛立った。

直してほしいと思ったところ
・広告は仕方ないとして、短編と書いてあるのに全体を見るとかなりの長編なので長編だと書き直してほしい。それかストーリーを少し少なくし一つの駅に一話か二話程度に収めておく。
・BGMやタップ音が途中で消えてしまうところ。せっかくBGM綺麗なのだから治してほしい。
・会話文のスキップボタンの位置を少し変えてほしい。普通にタップしてると、そこのスキップをタップしたつもりがないのに反応してしまい、気づいたら結構飛ばしてしまったということが多かった。

辞めた理由はとりあえず意外とストーリーが長いところ！
あっち行ったりこっち行ったりでなかなか先に進まない。
主人公や猫について色々知りたかったけど、力が尽きて辞めました。

鍵屋、レンタル屋に続く〇〇屋シリーズ。タイトル見た瞬間から期待してプレイしましたが、期待通り、いやそれ以上の良作でした！

前2作と違い、フィールドを移動でき、猫との会話や世界の風景を隅々まで楽しめました。手紙を届けた人々のその後を窺い知れるのも良かった。複数回登場する人もいて、彼らの交流が見られるのも面白いです。

鍵屋、レンタル屋よりも、主人公の背景や設定が深掘りされていて、感情移入や考察がしやすく、より深く物語と世界観に没入できました。届けた手紙のエピソードが手紙屋自身の過去とリンクしていく構成は素晴らしいの一言。

素敵なゲームをありがとうございました。

一つだけ問題点を挙げるとすれば、他の方も指摘しているBGMの不具合がありました。一定時間放置して広告が表示され、再開後しばらくすると止まりがちでした。音楽まで含めて楽しみたいので、修正できましたらありがたいです。

次回作も楽しみにしています。